認知行動療法

認知行動療法

現在の心理療法で一番メジャーなのが「認知行動療法」と呼ばれるものです。

イギリスでは国家的に認知行動療法のセラピストを養成しており、欧米、近年は日本でも主流になっている心理療法です。

認知行動療法とは

認知行動療法を簡単に説明すると「気持ちをつらくする考え方のくせを変える心理療法」です。

ものの見方を苦しまないように変えるのが認知行動療法の狙い

認知とは私たちの「ものの見方」のことです。

実は私たちがつらい感情が持つのは、出来事や状況ではなく、私たちの「ものの見方」なのです。

たとえば、「好きな人にメールを送った」として1日返信が返ってこなかったとします。

そのときにどう解釈するかは人によって違います。

「私は嫌われてるんだ」
「私のことに関心がないんだ」
「忙しいのかな」
「すぐに返信は出さない人なのかも」…

どう解釈するかで、感情が変わってくるわけです。
「嫌われているんだ」と思えば、不安や自己嫌悪に陥るでしょう。

ものの見方がネガティブであれば(これを専門用語で「非適応的な認知」と呼びます)、苦しむため、ものの見方を苦しまないように変える(適応的な認知に変える)ことを認知行動療法では目指します。
認知

たとえば、「どうせ私は好かれない」という非適応的な認知を持つ人は、「好きな人からメールが来ない」という出来事に対し、自動的に感情は「不安」「焦り」「悲しみ」などがわき起こり、行動は「落ち込んでやる気がなくなる」「返信を要求するようなメールを出す」などを取るかもしれません。

逆に「私は自分が好きだ」という適応的な認知を持つ人は、好きな人からメールが来なくても、自己価値と結びつけないため、特に「不安」や「悲しみ」は起こりません。「忙しいのかな?」と思ったり、仮に来なくて「残念」と感じたとしても、あまり引きずることはありません。行動も前向きな行動になるでしょう。

行動療法

認知を変えることで、感情や行動を変えることが「認知療法」ですが、「行動療法」は行動を変えることによって、認知を変えることを目的としています。

認知が変われば行動は変わりますが、逆もしかりです。行動が考え方を変えるのです。

たとえば、今までモテなくてフラれてばかりだったとします。

「どうせ私はモテないんだ」という認知を持っていました。

でも、もう一度告白したとき、OKが出ました。

すると、「私って実はモテるかもしれない」という認知に変わるかもしれません。

認知療法と行動療法を組み合わせたのが認知行動療法

「認知療法」と「行動療法」を組み合わせたのが「認知行動療法」になります。

不安障害の克服で使われる認知行動療法は、エクスポージャー療法(曝露療法)が一般的です。

認知行動療法は三世代ある

認知行動療法は第一世代~第三世代に分けて呼ばれています。

第一世代は初期の行動療法を指し、これまで説明した認知行動療法は第二世代になります。

第三世代の認知行動療法

第三世代はマインドフルネス認知療法などがあります。

第二世代のように思考を操作しようと試みるのではなく、思考をあるがままに見つめていく方法です。

思考を観察し、セルフモニタリングしている状態で「メタ認知療法」とも呼ばれます。

思考だけでなく、呼吸や身体の感覚も感じていきます。

いわゆる瞑想です。

マインドフルネス認知療法は、欧米でも実績があり、効果が高い手法ですが、日本ではまだ取り入れている医療機関は少数です。
日本の医療機関が提供する認知行動療法は第二世代だと捉えておいた方がよいでしょう。

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ABOUTこの記事をかいた人

よっし~(西川佳宏)

心理カウンセラー/セラピスト(東京・新宿)。得意分野は不安・恐怖の悩み(不安障害、対人恐怖症、あがり症、強迫性障害、パニック障害、PTSDなど)、人間関係(恋愛・家族・職場など)の悩み。柔らかな雰囲気に加え、こころの悩みの本質をやさしく説明するのが得意。公式ブログで分かりやすくこころの仕組みを説明している(無料オンライン講座アリ) プロフィールの詳細はこちら