全般性不安障害の原因

全般性不安障害原因

不安が強すぎて日常生活に支障をきたすようだと心の病気かも

不安は誰にでも起こりうるもので、不安がまったく起こらない人は異常です。

不安が正常の範囲を超えて、強くあったり、長く続いて、その結果、体に不調をきたしたり、日常生活に悪影響を及ぼすようになれば、ノーマルの状態ではありません。

心の病気であり、治療が必要になります。

全般性不安障害の原因

全般性不安障害の原因は医学的にこれだというものはありません。

いくつかの原因が複合的に絡み合っていると考えられます。

原因と考えられているものは次の通りです。

  • 遺伝的要因
  • 神経質、完璧主義の性格
  • ネガティブ思考の考え方
  • 仕事や家庭、人間関係、健康上のストレス
  • 過去のトラウマ(心の傷)
  • 過労や身体的な悪条件
  • 脳内の神経伝達物質の分泌不良

認知行動療法理論による原因の仮説

認知行動療法理論による仮説は、「本来あいまいであったり、無害である出来事を危険だと誤って判断している」「死や傷害、病気などの強い不安を引き起こすイメージを心配することによって避けている」という報告があります。

精神分析理論による原因の仮説

また、精神分析理論では、「未解決の無意識の葛藤状態によって不安を抱えている」という仮説があります。

不安のメカニズム

そもそも不安がなぜ起こるかというと、私たちを危険から守るための生体プログラムが存在するからです。

不安がまったくなければ、危険に対応しようとするため、人間という生物が生き残れません。

環境に対応するためにも不安は必ず必要な感情です。

脳の扁桃体が重要な役割

不安を感じるには、脳の扁桃体が重要な役割を担っています。

外部からの情報が扁桃体を経由し、扁桃体がその情報から危険かどうかを判断します。

扁桃体が危険と判断すれば、不安や恐怖といった感情とともに、自律神経系を介して、緊張、動悸、震えなどの身体の症状が現れます。

危険に備えるために脳が学習します。脳の神経回路が作られて、同じような情報には同じような反応が即座に出ます。

過度の不安や長期間の異常な不安は神経回路メカニズムの異常

過度の不安や長期間の異常な不安は、この不安の神経回路メカニズムの異常にあります。

扁桃体という警報装置が壊れている状態です。

危険判断レベルがおかしくなって、扁桃体が少しの危険にも大きな警報を鳴らしたり、危険信号を継続的に鳴らしたりして、不安の感情や身体の症状が強く、継続的に起こります。

その結果、危険は去っているにもかかわらず強い不安が続いたり、ちょっとした危険でも強い不安が湧き起こったりしているのが全般性不安障害のメカニズムではないかと考えています。

警報装置はなぜ壊れたか?

だとしたら、なぜ扁桃体の異常が起こったのでしょうか?

扁桃体を機械としての警報装置だと考えてみてください。

壊れる可能性としてはどのような可能性があるでしょうか?

過電流が継続的に流れたり、一時的な強いショックが起こるなどが考えられます。

同様に、極度に強いトラウマ(精神的ショック)が起こったり、継続的な強い恐怖が起こることで、扁桃体の危険信号発信メカニズムに異常をきたしていると考えられます。

全般性不安障害の症状、克服法もご覧ください

全般性不安障害の症状

2015.08.06

全般性不安障害の克服(治療)法

2015.08.08

ABOUTこの記事をかいた人

よっし~(西川佳宏)

心理カウンセラー/セラピスト(東京・新宿)。得意分野は不安・恐怖の悩み(不安障害、対人恐怖症、あがり症、強迫性障害、パニック障害、PTSDなど)、人間関係(恋愛・家族・職場など)の悩み。柔らかな雰囲気に加え、こころの悩みの本質をやさしく説明するのが得意。公式ブログで分かりやすくこころの仕組みを説明している(無料オンライン講座アリ) プロフィールの詳細はこちら