強迫性障害の原因

強迫性障害の原因

強迫性障害の原因

強迫性障害の原因は一つに絞ることができず、さまざまな要因が複合的に働いているようです。

考えられる原因

  • 遺伝
  • ストレスのかかる出来事
  • 脳の神経伝達物質のバランス異常
  • 神経質、潔癖症、心配性、完璧主義の元々の性格
  • 強い道徳観と責任感

ただし、性格面は現在の精神医学では大きな原因と考えられておらず、強迫性障害になりやすい性格はないと考えられています。

しかし、性格面も関係があると主張している研究者もいます。

次のような特徴を持つ人ほど発症しやすいと考えられています。

強迫性障害を発症しやすい性格

  • 完璧主義
  • 必要以上に自分の責任を感じやすい
  • あいまいなことに耐えられない
  • 悪いことを考えると実際にそうなる可能性が高いと信じている(思考の過大評価)
  • 自分の考えや感情をコントロールしたがる
  • 小さな心配を重大に受け止める

遺伝に関しては、遺伝子の影響というよりも、親子で体質や生活習慣、考え方、行動パターンが似ることの影響が考えらえます。

現在の医学では、脳の機能障害が原因の主要因と考えられているようですが、ハッキリとしたことは分かっていません。

半数に発症のきっかけがある

強迫性障害の約半数が発症のきっかけがあると言われています。

男性は受験や進学、就職などが代表的な出来事で、女性は、結婚、妊娠、出産、育児などが代表的な出来事です。

元々備わっている発症しやすい要因に持続的なストレスを受け続けていたり、急な大きなストレスが加わったりすることで発症している可能性が考えられます。

但し、思い当たるきっかけがなく徐々に発症することも多く、詳しいメカニズムは不明です。

自己価値の低さも原因の一つの要素かも

アメリカの700人の患者を対象にした調査で、圧倒的に多かった回答が「自尊心の低下」で92.1%の人が自尊心をなくしています。

強迫性障害が起こったせいで自尊心が低下したということもありますが、元々の自己価値が低いというのも大いに考えられます。

無意識での自己価値の低さが潜在的にあった可能性が高く、もしかしたら原因の一つの要素になっているかもしれません。

自己価値の低さに伴う無力感、自己不確実感を「強迫」によって防衛していると考えている専門家もいます。

心理的な原因

心の奥にある見たくない傷(トラウマ)を強迫観念を作ることによってフタをしているという考え方があります。
強迫観念がトラウマに向き合うことを避けるために役立っていると考えられます。

強迫性障害はそのようにして生まれた強迫観念が、強迫行為の繰り返しで過剰に強化され、日常生活に支障をきたすまでに至ったものだというふうに考えられ、私自身、その仮説を支持し、それを基にしたカウンセリング・セッションを行っています。

そのため、対処法は「トラウマの解消」と「強迫行為の防止」という2つのアプローチを行って効果を上げています。

次は強迫性障害の種類について見ていきましょう

強迫性障害の種類

2015.07.28

ABOUTこの記事をかいた人

よっし~(西川佳宏)

心理カウンセラー/セラピスト(東京・新宿)。得意分野は不安・恐怖の悩み(不安障害、対人恐怖症、あがり症、強迫性障害、パニック障害、PTSDなど)、人間関係(恋愛・家族・職場など)の悩み。柔らかな雰囲気に加え、こころの悩みの本質をやさしく説明するのが得意。公式ブログで分かりやすくこころの仕組みを説明している(無料オンライン講座アリ) プロフィールの詳細はこちら