強迫性障害克服法

強迫性障害克服法

強迫性障害の克服をサポートしている人たち

強迫性障害克服のサポートをしているグループを分けると大きく2つに分けられます。

  • 1)精神科、メンタルクリニック、心療内科、関連カウンセリング
  • 2)民間カウンセラー、セラピスト

医療機関での治療

1)では薬物療法と心理療法が併用されるのが一般的です。

一般的な治療の流れは次のようになります。

医師による診断 → 心理教育 → 薬物療法 → 心理療法 → リハビリテーション

とはいえ、施設によって対応は異なります。

薬物療法中心のところもあれば、心理療法中心のところもあるようです。

薬物療法

薬物療法では抗うつ薬のSSRIが主に使われます。

薬物の種類については「薬物療法」をご参考ください。

SSRIは強迫観念と強迫行為の両方を低減させる効果があります。

また、比較的副作用も少ないと言われています。

但し、即効性は期待できず、薬が効きだすには2週間~2か月くらいはかかるようです。

また、服用をやめると再発が多いことから、症状が改善してからもしばらく服用が必要です。

少なくとも1年間は服用する必要があるようです。

心理療法(セラピー)

薬物療法と併用して行われるのが心理療法です。

心理療法の一つの認知行動療法が行われます。

具体的は認知行動療法の中の一つのやり方で、曝露療法といいます。

正確には曝露反応妨害法と呼び、ERP(Exposure&Ritual Prevention:エクスポージャーと儀式妨害)とも呼ばれる方法です。

このサイトでは曝露反応妨害法と呼びます。

曝露反応妨害法

エクスポージャー(曝露)とは、恐怖や不安、不快感を呼び起こす体験(トリガー)にあえてさらすことです。

強迫観念が起こる状況を作り出します。

すると、強迫性障害の人は強迫行為(儀式行為)を行わないと気が済まないわけですが、強迫行為をあえてさせないようにします。これが「儀式妨害」と呼ばれる方法です。

強迫観念を起こして、儀式妨害することが曝露反応妨害法です。

詳しくは、強迫性障害の克服法(認知行動療法)で解説します。

ちなみに強迫性障害が完全に良くなる割合は50%程度と言われており、治りにくい心の病気の一つです。

民間カウンセリングでの克服

2)の民間カウンセラー、セラピストでは薬物療法は使えません。

心理療法(セラピー)を使います。

心理療法は100種類以上あり、全部説明するとそれだけで莫大なものになりますので省略しますが、認知行動療法が一番メジャーで、欧米でも最も認知度が高いものです。

私が使っている心理療法は、EFTとMatrix Reimprintingですが、この手法が認知行動療法よりも優れているというつもりはないですが(まあ言っていますが…)、強迫性障害の克服にはこの方法のほうが明らかに優位だと確信しています。

曝露反応妨害法は極めて負担が大きい

曝露反応妨害法は、非常に負担が大きい治療法です。

たとえば、不潔恐怖の場合、トイレに手を突っ込んだり、実際に汚物に触らせたりさせます。

そして、そのまま耐えさせるのです。

うまくいけば、時間とともに不安や恐怖が減っていき、だんだん気にならなくなっていきます。

しかし、一番恐れているものを実際にさらすというのは相当酷な治療法です。

この治療方法を拒否するクライアントも多いと聞きます。

また、曝露反応妨害法をやってみたものの、下手に恐怖をあおられて余計恐怖が強くなり、症状が悪化したという話も聞きます。

強迫性障害は、強迫観念と強迫行為の2つで成り立っており、強迫行為を行うことでかえって強迫観念を強化してしまうため、強迫行為を妨害するというのは理にかなっていると思います。

但し、何のツールもなしに妨害するのはクライアントにとってものすごく苦しいはずです。

EFTでは、強迫観念を持っているときの不安をタッピングで取り除きます。
強迫行為を行わなくても不安の感情を直接取り除きます。

不安が取れれば、症状が緩和します。

場合によっては不安の原因になった記憶にくっついているネガティブな感情をEFTやMRで取り除きます。

タッピングをやっても強迫観念時の不安が取れない場合もあります。

少しやってみて不安が減らないからといってあきらめるのはもったいないです。

症状が重いほど、原因も複雑なので、タッピングで感情が減らないケースもありますが、一つひとつ可能性をつぶしていきながら丁寧にやっていけば、不安は解消できます。

こちらの記事「恐怖症に対する認知行動療法(曝露療法)とEFTの違い」が参考になります。

こちらの記事もご覧ください

強迫性障害の克服法(認知行動療法)

2015.07.30

強迫性障害の克服法(薬物療法)

2015.07.30

強迫性障害の克服法(EFT,MR)

2015.07.31

強迫性障害のオススメ治療法

2015.07.31

ABOUTこの記事をかいた人

よっし~(西川佳宏)

心理カウンセラー/セラピスト(東京・新宿)。得意分野は不安・恐怖の悩み(不安障害、対人恐怖症、あがり症、強迫性障害、パニック障害、PTSDなど)、人間関係(恋愛・家族・職場など)の悩み。柔らかな雰囲気に加え、こころの悩みの本質をやさしく説明するのが得意。公式ブログで分かりやすくこころの仕組みを説明している(無料オンライン講座アリ) プロフィールの詳細はこちら