恐怖症の克服法(認知行動療法)

恐怖症認知行動療法

認知行動療法自体の説明については、こちら「認知行動療法」のページをご覧ください。

恐怖症の克服に使われる認知行動療法とは

対人恐怖症の克服(治療)については、認知行動療法の中の曝露療法(ばくろりょうほう)と呼ばれる手法が使われます。

「エクスポージャー」とも呼ばれます。
実際に恐怖を感じる対象や場面に近づいて、慣れの原理で恐怖を減らします。

曝露療法の具体的手順

たとえば、蜘蛛恐怖症の場合、蜘蛛の写真を見ることから始めます。

想像によって恐怖を感じさせる方法を「イメージ・エクスポージャー」といい、現実場面によって恐怖を感じさせる方法を「in vivo(イン ビボ)エクスポージャー」といいます。

後者の方がイメージよりも恐怖感が強く出るので、有効性も高くなります。

しかし、はじめから強い恐怖にさらすのは抵抗があるため、はじめは弱い状況から始めます。

蜘蛛の写真を見ることができない人は、蜘蛛の写真の一部だけを見るとか、イラストから始めるとかします。

恐怖が起こりますが、しばらくすると慣れてきます。

慣れるとともに徐々に強い刺激を与え、最終的には実際の蜘蛛を見ても平気になるまで行います。

呼吸法などをあらかじめレクチャーしてもらい、恐怖に直面してもある程度対応できるように指導してくれるようです。

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曝露療法の欠点

曝露療法の欠点は、恐怖の対象と向かい合わなければならないため、受ける側の負担が極めて大きいことです。

そもそも、それが耐えられないから恐怖症になっているのに、恐怖症の対象物と向かい合うのはかなり酷です。

勇気を出すといっても、通常レベルの勇気では無理でしょう。

そのため、克服するためのトレーニングをするくらいなら、恐怖症を抱えたままの今の状態を選ぶという選択を取る人も多いのではないかと思います。

かえって悪化する場合も

曝露療法は、トラウマ治療の場合、うまくやらないとかえってトラウマを強くし、症状を悪化させる可能性があります。

WHO(世界保健機関)では、被災地や戦地に向けて、曝露療法をトラウマ治療には使わないように通達が出ています。
トラウマを再体験だけして、悪くなる人も多いという事実があるためです。

今後は日本でも恐怖症の克服方法が曝露療法から別の方法に変わることは大いに考えられるでしょう。

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ABOUTこの記事をかいた人

よっし~(西川佳宏)

心理カウンセラー/セラピスト(東京・新宿)。得意分野は不安・恐怖の悩み(不安障害、対人恐怖症、あがり症、強迫性障害、パニック障害、PTSDなど)、人間関係(恋愛・家族・職場など)の悩み。柔らかな雰囲気に加え、こころの悩みの本質をやさしく説明するのが得意。公式ブログで分かりやすくこころの仕組みを説明している(無料オンライン講座アリ) プロフィールの詳細はこちら