あがり症の症状と原因、克服法について

agari

あがり症とは

あがり症とは、人前で症状が出ることを恐れ、他人の目の前で極度の緊張に陥ってしまう症状です。

基本的には、対人恐怖症や社交不安障害、社会不安障害と同義です。

しかし、一般的に使われる「あがり症」は、対人恐怖とか社交不安障害という大げさな名前に似つかわしくないでしょう。

病気というよりも、緊張が強い状態であり、わざわざ精神科の門を叩くようなものでもないと考える人が多いと思います。

よくあるのが、大勢の人前で話すとか、ピアノの演奏会とか、面接などでの緊張です。

こういった場面では緊張しない方が少数派です。

但し、人によっては過度に緊張し、いつものパフォーマンスが全く発揮できない人もいます。

そういう人は、あがり症によって生活に支障をきたしているといえなくはありません。

あがり症の症状

あがり症の具体的な症状は下記のような症状です。

動悸がする、赤面する、手足が震える、汗をかく、緊張する、声が変わる、頭が真っ白になる、息苦しくなる、めまいがする、尿意、口の渇き、パニックなど

こういった症状に陥るのを避けるために、あがりが起こる状況を避けるようになります。

たとえば、人前で話すことを断固拒否するとか、人前で話す可能性があるところには行かないなどです。

私自身がかつては重度のあがり症でしたが、私の症状は頭が真っ白になるというのが大きかったです。

あとは、ドキドキして心拍数が上がったり、手に汗をかいたりしていました。

特にこれらの症状が強かったのが、大勢の人前で話すときです。

あとは、面接も相当緊張しました。

あがり症の原因

あがり症の原因は、人によって異なりますが、過去のトラウマ(心の傷)や自己価値の低さ、完璧主義な気質などが考えられます。

たとえば、ある出来事があってから、人前で話すことに緊張するようになったケースでは、トラウマがあがり症を引き起こした可能性が高いでしょう。

トラウマがあがり症を引き起こすメカニズムの例

A子さんは小さいころとてもピアノが好きでした。

あるときピアノの発表会があり、大勢の人の前で演奏することになりました。
練習不足もあってか、少し失敗してしまいました。

すると、芋づる式に失敗が続き、パニック状態になり、途中で投げ出してしまいました。

このことがトラウマとなって、それ以降はピアノの発表会どころか、人前に出て何かをすること自体を避けるようになりました。

これがいわゆるトラウマです。

トラウマとは心の傷のことです

人前に出ると、このときの嫌な感情が蘇り、あがり症状が出るのです。

脳は無意識で過去の類似記憶を参照します。

これは失敗を防ぐための人間のメカニズムです。

過去の記憶を参照したときに、その場面にくっついている感情も思い出されるので、苦しくなるのです。

あがり症の人は他者評価が気になる

あがり症は、人前で症状が出ることを恐れます。他者の目を気にしています。

この目とは、他者の評価のことです。

他者評価が下がることを恐れているのです。

そのため、「人によく思われたい」「完璧主義」「プライドが高い」人ほど他者評価が気になります。

また、自己評価=他者評価のリンクがとても強くあります。

実はこれは必ずしもイコールではありませんが、他者による私に対する評価が下がることによって、自己評価が大きく傷つき、それを無意識で恐れています。

自己価値が低い人ほど起こりやすいと言えるでしょう。

仮に自己価値が高ければ、失敗しても傷も浅くてすむからです。

なので、元々自己価値が低い人が、人前のシーンで何らかの心の傷を負った場合に、あがり症が発生すると考えられます。
自分にとって自己価値が傷つく恐れがあるときほどあがりが起こりやすくなります。

たとえば、好きな異性が見ているときや社長やお偉いさんが見ているときは、緊張が強くなるでしょう。

また、演奏会などであれば、うまい人の後に演奏すると緊張が強くなるのは、下手に思われて傷つく度合いも大きくなるからです。

私のあがり症の原因は、低い自己価値にあり、そして、自己評価と他者評価の結びつきが強いことも大きな原因でした。

そして、あがり症には過去のトラウマも大きな影響を及ぼしています。

あがり症の克服法については、対人恐怖症の克服法もご参考ください。

第3者のサポートを借りる場合はとても参考になると思います。

あがり症の克服法

あがり症の克服法は、大きく2つあります。

  • ①薬物療法
  • ②心理療法(セラピー)

そして、心理療法の中でも今一番メジャーなのが認知行動療法です。

あがり症を和らげるための方法はたくさんあります。

たとえば、深呼吸であったり、話し方教室などでのトレーニングなどがあります。

巷にある解決法は抜本的な解決法ではない

ただ、基本的には紹介されている方法のほとんどが、抜本的な解決法ではありません。

なぜなら、あがり症の原因は下記が主な原因だからです。

あがり症の原因

  • ①低い自己価値
  • ②自己評価と他者評価の強いリンク
  • ③過去の失敗などの心の傷(トラウマ)

深呼吸も薬も①②③の改善には効果がありません。

薬を服用したところで低い自己価値が高くなることもなければ、自己評価と他者評価のリンクが緩むこともなければ、トラウマを解消できるわけでもありません。

ここを克服するのが真の解決法と言えるでしょう。

ここの克服なしにあがり症を克服したとしても、また別の症状として現れるだけの話です。

それでは真に克服したとは言えません。

オススメの克服法

EFT/MRはトラウマを効率的に癒せる

EFTやMRは特に③に強い手法です。

あがり症の原因となったトラウマ(心の傷)を効果的に癒すことができます。

当時感じた負の感情や感覚をものの30分程度で半永久的に流すことができます。

そうすると、過去の失敗を思い出しても負の感情は全く出てきません。

脳がその記憶を参照しても負の感情が伴わないため、あがりの症状がぐっと抑えられることになるのです。

基本的にはセッションであがり症をテーマにした場合は、③を癒すことをやっていきます。

あがり症のセッションでやっていること

セッションでやることを簡単に説明すれば、あがる場面をイメージし、緊張状態をつくりだして、そこから脳とリンクしている過去の心の傷の記憶にアクセスし、そこを癒すということを行っています。

1回で大きく改善することもあれば、1回ではほとんど効果がないケースもあります。

何度かセッションを行い、残っている感情や恐れていることを丹念に取っていけば、必ず効果があります。

これだけでかなりの部分のあがり症が改善できるでしょう。

EFT/MRのメリット

そして、EFTやMRのよいところは、恐怖を緩めることで自己価値のアップにつながるところです。

あがりになるのは、何らかの恐れがあるからです。

たとえば、カッコ悪いところを見せてしまうことを恐れているのか、他人からバカにされるのを恐れているのか、他人から見捨てられることを恐れているのかなど、人によって恐れは異なりますが、何らかの恐れがあります。

EFTやMRを行うことでこの恐れを解放できます。

たとえば、カッコ悪いところを見せてしまうことの恐れを取ったとしたら、自然にカッコ悪い自分が許せるように変わるのです。

つまり、それだけ自分の負の側面を受け入れたことになり、自己価値が上がることになります。

失敗して恥をかくことがそこまで恐くなければ、あがりという症状にはなりません。

ダメな自分を受け入れることができることで自然体の自分でいられる効果があるEFTやMRはとても優れたメソッドです。

但し、自己価値の改善は時間がかかるテーマであり、そこを目的とするとかなりの回数のセッションが必要でしょう。
しかしながら、あがり症というテーマだけであれば、そこまでの回数は必要としません。

ABOUTこの記事をかいた人

よっし~(西川佳宏)

心理カウンセラー/セラピスト(東京・新宿)。得意分野は不安・恐怖の悩み(不安障害、対人恐怖症、あがり症、強迫性障害、パニック障害、PTSDなど)、人間関係(恋愛・家族・職場など)の悩み。柔らかな雰囲気に加え、こころの悩みの本質をやさしく説明するのが得意。公式ブログで分かりやすくこころの仕組みを説明している(無料オンライン講座アリ) プロフィールの詳細はこちら