不安の病気について

心の病気は誰にでも起こりうる

心の病気といっても、たくさんの種類があります。

一番よく聞くのは、うつ病かもしれません。

心の病気というと、人格が破たんした異常な症状を思い浮かべる人もいらっしゃると思いますが、それはほんのごく一部であって、身体の病気と同じようにいろんな種類、レベルがあります。

風邪をひくことは誰にでもあるように、落ち込むことや憂鬱になることは誰にでもあります。

また、緊張してあがってしまうことや不安になることも当たり前に起きます。

その程度が大きいと、うつ病と診断されたり、不安障害と診断されることがありますが、うつや不安の病気は基本的に誰にでも起こりうることで、異常なことではありません。

そして、有効な克服(治療)法を知って、きちんと対処すれば克服できます。

不安障害とは

不安に関する心の病気を「不安障害」と呼びます。

このサイトでは不安障害に特化して役に立つ情報を提供しています。

WHO(世界保健機関)による調査によれば、日本国内の不安障害の推定患者数は約1,000万人以上と言われています。

約12人に1人の割合というのはかなりの割合です。

このくらい不安障害は身近な心の病気です。

不安障害は、うつ病、うつ状態の患者数よりも多く、心の病気の中では一番多いと思われます。

心の病気は分類されている

心の病気はいくつかに分けることができ、アメリカ精神医学会の「精神障害の診断と統計マニュアル(DSM)」による分類が世界標準になりつつあります。

現在、DSMの第5版が最新ですが、邦訳書がまだ発行されておらず、第4版の分類を紹介します。

心の病気の分類(DSM-Ⅳ)

大分類 内容
1 通常、幼児期、小児期、または青年期に初めて診断される障害 精神遅滞、発達障害、学習障害、運動機能障害など
自閉症やアスペルガー障害、ADHDも
2 せん妄、痴呆、健忘性障害、および他の認知障害 認知症(痴呆症)など
3 一般身体疾患による精神疾患 身体的な病気・疾患が原因となって精神的な障害を引き起こすもの
 4 物質関連障害 薬物依存。アルコール、麻薬、ニコチン、カフェインなど
 5 統合失調症および他の精神病性障害 統合失調症など
 6 気分障害 うつ病、躁うつ病など
 7 不安障害 【本サイトで扱っているテーマ】
対人恐怖症、特定の恐怖症、強迫性障害、パニック障害、心的外傷後ストレス障害(PTSD)など
 8 身体表現性障害 明らかな身体症状があるが通常の医学的検査では原因が分からないもの。心理的な要因が関係していると思われるもの
 9 虚偽性障害 詐病・仮病。病状などについて虚偽を並べ立てる精神疾患
 10 解離性障害 心の傷やストレスによって、記憶喪失となったり、複数の人格が出現する障害
 11 性障害および性同一性障害 EDなど性機能不全や性同一性障害
 12 摂食障害 拒食と過食を繰り返すもの
 13 睡眠障害 眠りたいのに眠れない障害
 14 他のどこにも分類されない衝動制御の障害 窃盗壁、放火魔、ギャンブル依存、SEX依存、買い物依存など
 15 適応障害 ある特定の状況や出来事が、その人にとってとてもつらく耐えがたく感じられ、気分や行動面に症状が現れるもの。
ストレスの大きさが本人の処理能力を圧倒的に超えるほど強大なことによる心理的機能不全
 16 人格障害(パーソナリティ障害) 大多数の人とは違う反応や行動をすることで本人が苦しんでいたり、周りが困っている。DSMでは10種類のタイプに分類されている

次は不安障害の種類について見ていきます。

不安障害の種類

2015.07.25

ABOUTこの記事をかいた人

よっし~(西川佳宏)

心理カウンセラー/セラピスト(東京・新宿)。得意分野は不安・恐怖の悩み(不安障害、対人恐怖症、あがり症、強迫性障害、パニック障害、PTSDなど)、人間関係(恋愛・家族・職場など)の悩み。柔らかな雰囲気に加え、こころの悩みの本質をやさしく説明するのが得意。公式ブログで分かりやすくこころの仕組みを説明している(無料オンライン講座アリ) プロフィールの詳細はこちら