電話恐怖症の克服

電話恐怖症とは

電話恐怖症とは、電話をかけるのが恐い、電話に出るのが恐い、話をしているのを人に聞かれるのが恐いという症状です。

対人恐怖症の一つです。

私の経験

もう15年ほど前のことですが、証券会社で働いていたときに電話営業をしていました。
とにかくかけまくるのですが、なかなかアポが取れず、ホントに嫌でした。
すごく苦しかった思い出です。

電話でスムーズな対応ができなかったため、自分で想定問答集を作り、紙を目の前に置いて、電話をかけていました。
電話をかけるのがとても恐かったです。

また、電話を受けるのが恐かったこともありました。

私は3社会社を経験しているのですが、入社した直後は電話当番をしていました。
新人はよく電話当番をさせられますね。
で、相手の会社名や名前が聞き取れないのです。

慣れてくると分かるのですが、慣れるまではとても大変でした。
何度か聞き直したり、相手が話していることが専門過ぎて対応できず、困ったことが多々ありました。

また、名前を名乗らなかった相手に対して、「どちらさまですか?」と聞くべきところを、「何様ですか?」と聞き、「なにさまとは何事じゃ」と怒られたことも(-_-;)

新人時代は電話で失敗したり、怖かった経験は多くの人が経験していると思います。

慣れてしまえばまったく問題ないのですが、なかなか慣れない人や恐怖が強い人はセッションで克服するのもよいかもしれません。

電話恐怖症の原因

電話恐怖症の原因は「トラウマ」と「自己価値が下がる恐れ」が主に考えられます。

トラウマというのは心の傷です。要は過去の失敗体験です。

電話での失敗経験があれば「次もまた失敗するかもしれない」という不安が湧いてきます。

失敗を避けるようになり、電話対応を避ければ避けるほど苦手感、恐怖感はどんどん強くなります。

もう一つが自己価値が下がる恐れです。

どういうことかというと、電話で失敗することで「私はダメだ」という自己否定感を感じることへの怖れです。

恐れは人によって違います。

「電話をチェックしている上司や同僚から『できないやつ』と評価される恐れ」
「こんな誰でもできることができないことを恥じ、周りからバカにされる恐れ」
「相手にきちんと答えられないために会社に迷惑をかけてしまう恐れ」
「相手にきちんと答えられないために怒らせてしまい上司に報告が入る恐れ」…

他にもいろいろありますが、いずれにせよ、大ざっぱに言えば自己評価が下がる恐れになります。

元々の自己価値が低いほど、この恐れは強くなります。

電話恐怖症の克服

失敗することへの恐怖、他者から低く評価されることの恐怖、自分が役立たずであることを自覚する恐怖など、原因となる恐怖を緩めることで、電話恐怖症は克服できるでしょう。

また、電話対応での失敗がトラウマとなり、それが強く影響している場合はセッションでトラウマを取ったほうがいいでしょう。

対人恐怖症の要素があるならば、仮に電話対応が慣れても他の人間関係で苦労するでしょうから、早めにセッションでの克服をオススメします。

想定問答集を作ってみる

セッションを受けるまででもないという人は、電話の想定問答集を作ってみることをオススメします。

それを見ながら電話対応するというのは恥ずかしいものです。
他の人は誰もやっていませんからね。
でも、新人なら許されます。

「電話が苦手なんで」と言っておけば、分かってくれます。

2年目以降になるとプライドが邪魔してなかなかできなくなるので、新人のうちにいっぱい失敗して克服しておくことがいいですね。

想定問答集は、本を参考にするのが良いでしょう。
営業であれば、テレアポで実績がある人の本にトークスクリプトが書いてあるのでそれを真似しましょう。

電話の受付であれば、恥ずかしくても先輩にどんどん分からないことを聞きましょう。
そして、自分なりに想定問答集を作っておけば安心です。

対応できない状況が焦りや緊張を生み、それが不安や恐れを生み出します。

できるだけ対応できる状況を作っておくと安心できます。

また、「慣れ」が一番早く克服できるので、始めの段階で、できるだけ逃げずにたくさんの経験と失敗をしておくことが大切です。

ABOUTこの記事をかいた人

よっし~(西川佳宏)

心理カウンセラー/セラピスト(東京・新宿)。得意分野は不安・恐怖の悩み(不安障害、対人恐怖症、あがり症、強迫性障害、パニック障害、PTSDなど)、人間関係(恋愛・家族・職場など)の悩み。柔らかな雰囲気に加え、こころの悩みの本質をやさしく説明するのが得意。公式ブログで分かりやすくこころの仕組みを説明している(無料オンライン講座アリ) プロフィールの詳細はこちら