巷にあふれるストレス対処法は気そらしに過ぎない

巷にあふれるストレス解消法

皆さんのストレス解消法は何ですか?

友達としゃべることでしょうか。
ゲームをすることでしょうか。
スポーツをすること、ストレッチをすること。
寝ることでしょうか。

世の中には様々なストレス解消法があります。

たとえば、下記のようなものがあります。

映画やドラマを観る
美術館に行く
絵を描く
ゲームをする
フィットネスジムに行く
ゴルフ、サッカー、野球、ランニング、水泳などのスポーツをする
おいしいご飯やお菓子を食べる
好きな音楽を聴く
カフェに行く
友達や恋人と話をする
寝る、休む
マッサージに行く
公園に行く
ショッピング
写真を撮りに行く
飲みに行く
旅行に行く
アロマテラピー
瞑想する

こうやってストレスを解消すること自体は決して悪いことではありません。
実際にストレスは解消でき、気分転換になります。

これらのストレス解消法が見逃しているポイント

ところが、明らかに見逃しているポイントがあって、それはストレスの原因それ自体とは無関係なことをやっているということです。

ストレスとは何か?の記事で説明しましたが、ストレスの中で一番多いのは精神的ストレスです。

暑い、寒いといった物理的ストレスなどもありますが、現代人が最も対処に困っているストレスは精神的ストレスです。

精神的ストレスの中身は?

精神的ストレスの中身は何でしょうか?

イライラ、怒り、悲しみ、落ち込み、不安、恐怖などのネガティブな感情です。

この感情をきちんと出せていればいいのですが、これらを抑圧します。
抑え込んで見ないようにします。

すると、たくさんの感情が混じり、なんだか分からないような身体的不快感が生じます。

自分ではよく分からないけれど、なぜかいつも苦しいと感じます。

職場ではストレスがたまりやすい

特に職場では、感情を出すことはNGです。
理不尽なことでもやらなければいけないことがたくさん発生します。
がんばることが強制されます。
さらに我慢することも強制されます。

職場というのはストレスがたまりやすいので、ストレスマネジメントを個人がやっていくことが必須です。
先進的な会社は社員のストレスマネジメントに取り組んでいますが、まだごく一部であり、さらに巷に出回っているストレスマネジメントの手法自体が時代遅れです。

ストレス源を無視して、違う方法で気をそらしているに過ぎません。

真に有効なストレス解消法とは?

では、真に有効なストレス解消法、ストレスマネジメント方法とはなんでしょうか?

2つあります。

  • 1つは精神的ストレスの中身、つまりネガティブな感情を解放することです。
  • もう1つは精神的ストレスが生まれた原因にメスを入れることです。

前者についてはこれまでも述べてきたので省略します。

後者はどうやって原因に対処していけばよいのでしょうか?

状況を変えること

一つは状況を変えることです。

たとえば、ストレス源が上司との相性の悪さだったとします。
上司がひどく叱責するタイプで、それがストレスになっているとしましょう。

状況を変えると言っても、すぐに会社を辞めるというような極端な行動をするのはNGです。
失うものが大きすぎるので、最後の手段になります。

上司に叱責がストレスであることを伝え、止めてもらうように頼むこと。
言えなければ、同僚や他の上司に相談して、協力してもらうこと。
それでも変わらなければ、配置転換を訴えること。

いろいろ方法はあります。

状況を変えられないと思い込んでいて苦しんでいる人がたくさんいます。

Noを言えるようになったり、自己主張できるようになるのはカウンセリングで十分解消できるので、精神的なしがらみを取り除ければ、状況を変えられることはたくさんあります。
本人が見えていない解決法もあるでしょう。

捉え方を変えること

そして、もう一つの対処法は、状況を変えるのではなく、捉え方を変えることです。
実は、こちらの方が状況を変えることよりも極めて実践的です。

カウンセリングでは特にこちらのアプローチをやっていきます。

職場でのストレスの場合、状況をコントロールできないことが多く、また本人もやれるだけの行動は取ったケースが多いからです。

上記の例だと、上司に叱責されても気にならなければストレスは少ないです。
同じように叱責されたとしても、まったく気にせずケロッとしている人を見かけませんか?

気にする人と気にしない人の違いは、捉え方の違いです。

「私が悪いんだ」「私が劣っているから」「役立たずだ」「無力だ」「価値がない」

そんなふうに捉えていたら苦しくなるのは当たり前です。

「また機嫌が悪いな」「とりあえず聞き流しとこ」「オレも反省の演技がうまくなったな」

叱責されても、自分を責めずに聞き流せればたいしたストレスにはなりません。

ストレスの中身や原因を取り除く方法こそ本当に有効なストレス対処法

捉え方を変えるというのは、実はカウンセリングで可能です。

つまり、捉え方を変えることでストレスの根本的な解消法になります。

ストレス源やストレスの中身(感情)自体を扱わないストレス解消法は、実は本当の意味でのストレス解消法ではありません。

これをストレスマネジメントと称するのは非常に安易というかチープな方法です。

うつになったときの薬も一緒です。
うつの原因に全く対処せず、症状だけを押さえようとします。

原因に対処するという当たり前のことをやることがストレスマネジメントの本質です。

それを踏まえ、実践したうえで、自分なりのストレス解消法を用いて、楽しいことをやっていけばよいと思います。

ABOUTこの記事をかいた人

よっし~(西川佳宏)

心理カウンセラー/セラピスト(東京・新宿)。得意分野は不安・恐怖の悩み(不安障害、対人恐怖症、あがり症、強迫性障害、パニック障害、PTSDなど)、人間関係(恋愛・家族・職場など)の悩み。柔らかな雰囲気に加え、こころの悩みの本質をやさしく説明するのが得意。公式ブログで分かりやすくこころの仕組みを説明している(無料オンライン講座アリ) プロフィールの詳細はこちら